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  友達の多いお母さんの子は、やっぱり友達が多い

子育てをしていて「気になること」「関心のあること」はどんなことか皆さんにお聞きしました。その中のゼロ歳児のお母さんの何人かが「公園での親同士の会話ができない」と言っておられました。公園へ子どもを連れて出かけて行っても、バギーを脇にブランコや椅子にポツンと腰掛けている姿を見かけます。子どもがひとり遊びできるようになっても、砂遊び、すべり台で遊ぶ子どもをそばでただ見ているだけのお母さん。すぐにグループができているとなおさら、後から仲間に入りにくいということもあるでしょう。

家の近くに話し合える仲間ができたら、楽しいと思います。公園に行くのも楽しみになりますでしょう。女性の場合は、子どもが小さい時、子どもを通してできる友達が、一生を通じて一番多いようです。そして友達の多いお母さんの子は、やっぱり友達が多いようです。

「いじめ」「いじめられ」が心配な今の時代、お母さんにとっても、子どもたちにとっても、心を割って話し合える友達が傍にいることがとても心丈夫なことだと思うのです。

2歳になったばかりの私の孫と公園に行きました。たむろして何やらやっているどこかのお兄ちゃんの傍へチョコチョコ行って「何してるの?」というような顔をして、下から覗き込んでいました。「あっちいけ」と言われ「じゃまだ」と言われてもチョコチョコついて行く姿を見ていて、何の屈託もなく、怖いもの知らずに、にこにこ嬉しそうにしている姿に、何時まであんなに相手かまわずふるまえるのかと、なんともいえない温かい気持ちになりました。

ベビーシッターの仲間たちが、同じマンションの人のところへ行く時、一緒に遊ばせようと話し合って、同じ公園に連れ出しても、やっぱり一人ひとりになってしまって、一緒に遊ばせるのが一苦労だと話していました。

ここでお母さんが勇気を出し、傍で抱っこしている赤ちゃんの顔を覗き込んで「元気そうですね」「今何カ月ですか? うちの子は○カ月なんですよ」と声を掛けてみたらどうでしょうか。